ボトックス注射
眼瞼けいれん・片側顔面けいれんの治療方法

ボトックス注射-眼瞼けいれん・片側顔面けいれんの治療方法

疲労やストレスが原因で、まぶたや目のまわりが「けいれん(ピクピクする)」することがあります。
しかし、この症状が長期化や慢性化、顔面の左右どちらかでけいれんが起きている場合は「眼瞼けいれん」や「片側顔面けいれん」という病気の可能性があります。

当院では、「眼瞼けいれん」や「片側顔面けいれん」の症状に対して、ボトックス注射ボトックス療法)による治療を行なっております。
目の周りやお顔のけいれんでお悩みの方は、当院へご相談ください。

目次

眼瞼けいれんとは

眼瞼けいれんは、”目の周りのけいれん”という表現になっていますが、実際にはピクピクするわけではなく、目の周りの筋肉に脳からの指令が正しく伝わらないことで、上手に瞼の開閉ができなくなる状態を示しています。
やや女性に多く見られる病気で、パソコンなどの目を使う作業をよくする方以外にも、普通に生活していても出てくる症状です。
通常両眼ですが、ごく軽症だと片眼性のように感じていることもあります。

眼瞼けいれんの症状

初期には
・光がまぶしく感じる
・目が乾く
・ショボショボする
・なんだか目の周りの不快が続く
といったドライアイのような症状が見られます。

進行が進んで悪化してくると、
・眉間に必要以上に力が入ってしわが深い
・自分の意思で目が開けられない
・手を使って目を開けなければならない
・見た目に関わる
など、日常生活に支障を来すようになります。

眼瞼けいれんの治療法

ボトックス注射

②手術
眼瞼けいれんには、まぶたの筋肉を開きやすくするように、筋肉や皮膚を切開する手術方法も実施されることがありますが、あまり一般的ではありません。

③その他の治療方法
最も効果が高いのはやはりボトックス注射ですが、以下を併用・希望により単独使用することもあります。

・漢方薬
・内服薬
・遮光レンズ
眼瞼けいれんでは、まぶしさを軽減させることで目が開けられるようになることもあるので、症状が軽減する方もいます。
・クラッチ眼鏡
目の周りを押さえることで症状が軽減されるため、特殊なまぶたを押さえる眼鏡です。

片側顔面けいれん(へんそくがんめんけいれん)

片側顔面けいれんとは、顔の片側だけが無意識にピクピクする病気です。
顔面神経が何らかの原因で隣り合っている血管などに圧迫されることで刺激されて、自分の意思に関係なく筋肉が動いてしまうことでおこります。
物理的な異常が原因となる場合は、自然に治ることはないと言われています。

片側顔面けいれんの症状

顔の左右どちらかが、自分の意思に関係なく持続的にピクピクします。
瞼~口元にかけて引き連れた感じがでて、多くは症状が途切れることなく出ます。

片側顔面けいれんの治療法

ボトックス注射

②手術
片側顔面けいれんは血管などが神経を圧迫して発生していることがあり、そのときは脳外科で手術により圧迫を解除することがあります。

片側顔面けいれんによく似た病気

似た症状で目の周りが、たまに太ももの筋肉がピクピクするように、規則的にけいれんするという症状の方がいますが、これは眼瞼ミオキニアといって、疲れやストレスなどでたまに出るもので、大半は自然に治ります。

ボトックス注射

ボトックス注射

ボトックスとは、ボツリヌス菌が持っている、神経を麻痺させる作用があるボツリヌストキシンというタンパク成分を抽出した薬剤です。痙攣している筋肉に直接注射することで、その筋肉がゆるみ、痙攣がおさまります。(個人差もありますが2ヵ月~4ヵ月)
眼瞼痙攣・斜視・顔面痙攣・痙性斜頚・美容治療(しわ・たるみ取り)などに使用されてます。
眼瞼けいれんや片側顔面けいれんはボトックス治療を受けた患者さまの約80%で症状の改善が得られるという報告があります。
しかし、ボトックスも基本的には対症療法という症状を一時的(数ヵ月単位)に軽減させる治療なので、数ヵ月で薬剤の効果が薄れてきた際には繰り返し注射を受ける必要があります。

治療方法

最初に注射する予定の範囲をアイスパックで冷やします(痛み対策)。
必要部の皮下に注射します。時間としては、5分程度の短時間で終わりますが、やはり針をさしますのでチクッとする痛みはあります。

効果

  • 注射後,2~5日で効果が現れてきます。
  • 2~4週間で効果が最大になります。
  • 3~4ヵ月で徐々に減弱していき、再び注射前の症状が再び出てきますので、症状が出るようになったら再度注射をするか担当医との相談となります。
  • 再投与後は個人差もありますが2~5ヵ月の持続効果が期待できます。

副作用

以下のような副作用が起こる可能性があります

  • 皮下出血 あざと同じで見た目の問題だけです。だんだんと吸収されます。
  • まぶたが閉じにくくなることがある(涙っぽくなったり、ドライアイになったり)
  • 眼瞼下垂(まぶたがあけづらい)
  • 複視(物が二重に見える。これは稀です)
  • 調節痙攣(ピントが合いにくい。これも稀です)
  • ごくまれには疲れや倦怠感を感じることがあります。

    以上のような副作用は薬剤の効果が減少するにつれて、軽快してきます。
    特に初めての治療の時に出やすいのが特徴で2回目以降は著しく頻度が下がります。
    効果の出方や持続時間、また副作用の出現率には個人差がありますので、きちんと医師と症状を相談しながら経過を見つつ、治療を行いましょう。

ボトックス注射の資格

眼瞼けいれん・片側性顔面けいれん・斜視に対するボトックス注射(ボトックス療法)は、所定の研修及びボトックス使用の認定を受けた医師のみしか施行できません。
特に斜視のボトックスは特別な講習を修了している必要があり、当院では院長と岩佐医師が斜視のボトックス注射はしています。

お問い合わせはこちら
049-246-1001
9:00〜17:30 
休業日/日・祝
この記事の監修者
院長先生の写真
医療法人七彩
理事長 本間 理加 医師
これまで大学病院に長く従事し、白内障手術をはじめとして、網膜硝子体手術、緑内障手術、眼瞼下垂、角膜移植など様々な眼科手術に豊富な執刀実績を持ちます。現在医療法人七彩の理事長として川越エリアを中心として手術に特化した眼科クリニックを2医院展開しています。

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