アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)は、3焦点型眼内レンズです。
遠方・中間・近方の見え方をサポートしながら、夜間のハロー・グレアの軽減や、瞳孔径に応じた視界の安定など、日常生活の質を高める特長を備えています。
特に幅広い度数範囲や超強度近視眼にも対応可能となります。
目次
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)とは
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)は、トルコの VSY Biotechnology社 によって開発された 3焦点型の眼内レンズ です。
白内障手術後に、遠方・中間・近方 の3つの距離にバランスよくピントを合わせられるよう設計されており、日常生活で必要とされる幅広い距離の見え方をサポートします。
従来の2焦点レンズでは中間距離の見え方が弱い傾向がありましたが、本レンズは 室内での作業やPC作業など中間距離を重視した設計 が大きな特徴です。
さらに、瞳孔の大きさの変化に応じて光学的特性が調整される特殊構造により、昼夜を問わず安定した視界が得られやすいことがメリットです。
また、幅広い度数に対応しており、一般の3焦点レンズでは適応が難しい 強度近視・超強度近視の方にも適用できます。
他の眼内レンズとの比較
| 種類 | ピントが合う距離 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 単焦点レンズ | 遠方/近方のいずれか1つ | 手術後の見え方が安定・コントラストが良い | 手元作業などで眼鏡が必要になる |
| 多焦点レンズ(2焦点) | 遠方・近方 | 眼鏡依存を減らせる | 中間距離(PC作業など)がやや弱い |
| 多焦点レンズ(3焦点) | 遠方・中間・近方 | 日常生活の多くで眼鏡不要が期待できる | 夜間のハロー・グレアが出ることがある |
| Acriva Trinova Pro | 遠方・中間・近方 | 夜間のハロー・グレアを軽減・瞳孔径に適応・幅広い度数に対応 | 近方がやや弱い、後発白内障が早い傾向 |
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)の特徴
アクリバトリノバプロは、日常生活で求められる 遠方・中間・近方 の3つの距離で、より自然な見え方をめざした3焦点眼内レンズです。
特に「夜間の見え方」や「瞳孔の大きさ(個人差)」への適応性といった、従来の多焦点レンズで課題となっていた点に配慮した設計が特長です。
超強度近視眼にも対応
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)は、一般的な多焦点眼内レンズでは適応が難しい 超強度近視眼 にも対応できます。強度近視の方は眼軸長が長く、従来のレンズでは度数範囲に限界があり、選択肢が制限されることが少なくありません。
本レンズは、広い度数レンジをカバーする光学設計により、強度近視による白内障の患者さまにも適応しやすく、見え方の改善と多焦点レンズのメリットを両立しやすい仕様となっています。
夜間のハローグレアの発生を軽減
多焦点眼内レンズで課題となりやすい 夜間のハロー(光の輪がにじむ)やグレア(まぶしさ) を抑えるように設計されています。
独自の光学構造により、光の散乱を最小限に抑え、夜間の運転や暗所での作業でも不快感が少ないクリアな見え方を実現します。
3焦点レンズでありながら、夜間の見え方に対するストレスが軽減されることで、日常生活や仕事のシーンでも快適な視界が維持されやすいレンズです。
瞳孔の大きさに適応し、昼夜を問わずクリアな視界
瞳孔径の変化に応じて光の分配が最適化される設計を採用しており、明るい昼間でも暗い夜間でも安定した見え方を保てます。
人の瞳孔は、光の量に応じて大きくなったり小さくなったりします。この瞳孔サイズの違いによって見え方が不安定になるケースがありましたが、本レンズはその個人差に柔軟に対応できる特殊構造を備えています。
そのため、
・昼間の屋外
・夜間の室内
・暗所での運転
など、光環境が変わる場面でも自然でクリアな視界を維持しやすく、日常生活の快適性が向上します。
幅広い度数範囲に対応
一般的な多焦点眼内レンズよりも対応できる度数範囲が広い点が特徴です。患者さま一人ひとりの屈折度数に合わせて細かく調整できるため、より幅広い層で適応しやすいレンズといえます。
従来の3焦点レンズでは、強度近視や遠視傾向が強い方では度数の制限により選択できない場合がありましたが、本レンズはその制約が少なく、幅広い屈折異常に対応できる柔軟性 を備えています。
アクリバトリノバプロ(Acriva Trinova Pro)の注意点
クリバトリノバプロはレンズの特性によって見え方に個人差が出る場合があり、生活スタイルや目の状態に応じた適切な選択が重要です。以下では、代表的な注意点を解説します。
近方がやや弱い
アクリバトリノバプロは遠方・中間・近方に対応した3焦点レンズですが、特に近方(読書距離)の見え方は、他の多焦点レンズに比べるとやや弱い傾向があります。
スマートフォンの細かい文字や、長時間の近距離作業では、状況によって老眼鏡を併用する可能性があります。
親水性アクリル素材である
本レンズは 親水性アクリル素材 を採用しています。
親水性アクリルには光学的なメリットがある一方で、長期的な経過でレンズが白濁する「グリスニング」などの現象が、疎水性アクリルに比べて起こりやすいとされる報告もあります。
※グリスニングとは
白内障手術後に眼内に挿入される眼内レンズ(IOL)の内部に、水分子が集まってできた粒子が原因で発生する混濁現象です。
後発白内障が早い
親水性素材のレンズ全般にいえる特徴として、後発白内障 が比較的早期に発生しやすい傾向があります。
後発白内障は手術後に濁りが生じて視界がかすむ状態で、多くの場合はレーザー治療で速やかに改善できますが、定期的なフォローが必要となります。
費用
詳細な料金については、クリニックへ直接ご確認ください。
私たちが術後の未来を一緒に考えます
当院の白内障手術
当院で実施する白内障手術は、すべて日帰りで行います。

累計1万件
執刀実績

選べる豊富な
眼内レンズ

老眼との
同時治療

笑気・全身麻酔
にも対応

自分に合った
見え方を実現
理事長 本間 理加 医師
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