メガネが不要な生活へ

多焦点眼内レンズ

〜近くも遠くも妥協しない見え方へ〜

白内障手術後にこんな生活をご希望のあなたへ

  • 眼鏡なしで本や新聞をストレスなく読める
  • ゴルフで打ったボールの行方をはっきり追える
  • 車の運転中に道路標識やナビがくっきり見える
  • テレビやパソコンを眼鏡なしで見れる
  • 手先の細かい作業も裸眼でこなせる
選べる豊富な眼内レンズ

選べる豊富な眼内レンズ

老眼との同時治療

老眼との同時治療

自分に合った見え方を実現

自分に合った見え方を実現

累計1万執刀実績

累計1万執刀実績

笑気・全身麻酔にも対応

笑気・全身麻酔にも対応

What is多焦点眼内レンズとは

多焦点眼内レンズとは

白内障手術で使用される眼内レンズには、単焦点と多焦点の2種類があります。
多焦点眼内レンズは、遠くと近く、あるいは中間距離にもピントを合わせられる構造を持ち、術後にメガネをかける機会を減らせるのが特徴です。素材には柔軟性のあるアクリルが用いられ、目の負担を最小限に抑えながら挿入されます。
多様なライフスタイルに対応できるよう、各メーカーから様々なタイプの多焦点レンズが登場しており、選定には専門的な知識と経験が求められます。

一方で、単焦点眼内レンズは特定の1カ所にしかピントを合わせられない構造で、一般的には遠方に焦点を合わせることが多くなります。まだ老眼の軽い方が単焦点レンズを選んだ場合、視力は回復しても、自然に近くや中間距離にピントを合わせにくくなったことから「見えづらくなった」と感じることもあります。

日常生活の中でどのような見え方を重視したいかを明確にし、それぞれのレンズの特徴を踏まえて選ぶことが大切です。

Video動画で多焦点眼内レンズを知る

Lens Types多焦点眼内レンズの種類

3焦点眼内レンズ

日常生活で必要な「遠方」・「中間」・「近方」の3つの距離にピントを合わせることが可能な眼内レンズです。
2焦点眼内レンズで対応できない距離もカバーできることで、ほとんどのシチュエーションを裸眼で過ごすことができます。
多焦点眼内レンズは光をそれぞれの焦点距離に光を振り分けることで、複数の距離へのピント調節が可能になっています。
それ故、焦点距離が3つに増えた分、それぞれへの光の配分が少なくなり、特に「中間」「近方」では明るさの確保が必要になります。
また、他の眼内レンズと比べ、ハローグレアの症状が自覚しやすい傾向になります。

クラレオンパンオプティクス(Clareon Pan Optix) ファインビジョン(finevision) ビビネックス ジェメトリック(Vivinex Gemetric)

2焦点眼内レンズ+
焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズ

               

遠方と近くがよく見える2焦点と、中間から遠くに強みがある焦点拡張が組み合わされたレンズです。
近くから遠くまで幅広い距離にわたって視力が得られることが特徴であり、3焦点眼内レンズよりも、より近くと遠くのくっきり感が強く、遠方から近方まで連続して高いコントラストを維持できます。
表面設計がより滑らかに改良されているため、手元の視界においては若干視認性が低下する可能性があります。

テクニスオデッセイ(TECNIS Odyssey)

焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズ

               

他の眼内レンズとは異なり、「遠方」・「中間」・「近方」の焦点距離に合わせるのではなく、「遠方から中間まで連続」して広がるような見え方が特徴的な眼内レンズです。
新しいコンセプトの眼内レンズで「水晶体のような自然な見え方」に拘って開発されています。
2焦点・3焦点眼内レンズと比較し、ハローグレアが軽減されているのもポイントです。
しかし、手元などの近方ほ見え方が弱く、老眼鏡の装用頻度が高くなるでしょう。

クラレオン ビビティ(Clareon Vivity) ミニウェル(Mini WELL)

5焦点眼内レンズ

「遠方」・「中間」・「近方」に加え、さらに「遠中」「近中」も合わせた5つの距離にピント調節可能な眼内レンズです。
3焦点眼内レンズでは視力の落ち込みがあった「遠中」「近中」でも、妥協なく見えることが可能になりました。 そのため、手元から遠くまで、日常生活で必要な視界を確保でき、多くの人が裸眼で快適な生活を送ることができるでしょう。
現在(2023年7月)の国内では、唯一の5焦点眼内レンズであるHanita Lenses社(イスラエル)製「インテンシティ(Intensity)」が自由診療の枠で取り扱いされています。

インテンシティ(INTENSITY)

Differenceレンズタイプによる見え方の違い

3焦点眼内レンズ

3つの焦点距離にあるものが、同時にクリアに見える

2焦点眼内レンズ+
焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズ

遠方から中間、近方距離まで切れ目なく見える

焦点深度拡張型(EDOF)眼内レンズ

遠方から中間、近方距離まで切れ目なく見える

5焦点眼内レンズ

5つの焦点距離にあるものが、同時にクリアに見える

見え方の違い
昼間
夜間

Approximate focal length焦点距離の目安

多焦点眼内レンズには、遠く・中間・近くといったそれぞれの距離にピントが合いやすいタイプがあり、見えやすい距離の範囲が異なります。
どのレンズが適しているかは、普段の生活で何を重視しているかによって変わってきます。たとえば「運転をよくする」「パソコン作業が多い」「読書を楽しみたい」など、よく使う視距離を明るくはっきり見えるレンズを選ぶことが大切です。
それぞれのレンズで得られる見え方と、ご自身のライフスタイルを照らし合わせながら、最適な選択をしていきましょう。

焦点距離の目安 焦点距離の目安

Comparison選定療養と自由診療

白内障手術における多焦点眼内レンズは、「選定療養」または「自由診療」に分類されます。どちらも健康保険の対象外となる費用が発生する点は共通していますが、制度上の扱いや自己負担の範囲に違いがあります。

選定療養と自由診療の違い

選定療養

選定療養とは、保険診療に加えて一部追加で費用負担をすることによって保険診療外の治療を保険適用の治療と併用して受けることができる制度です。具体的には下記のようなものが該当します。

・差額ベッド代
・歯科治療で用いられる金属材料(差額)
・リハビリなど、規定された回数以上の医療行為
など

選定療養対象の多焦点眼内レンズでは、適用はレンズ代(単焦点眼内レンズ想定)含む手術費用が1〜3割負担の保険適応となり、単焦点眼内レンズ代を差し引いた多焦点眼内レンズの費用が自費負担となります。

選定療養のレンズはこちら

自由診療

自由診療対象の多焦点眼内レンズでは、治療内容のすべてが医療保険の適用外となります。保険診療や選定療養とは異なり、診察料・検査・手術・処方薬・使用するレンズなど、すべての費用が全額自己負担となります。

自由診療のレンズはこちら

2020年4月から、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術が先進医療の対象から外れました。これにより、低加入の多焦点眼内レンズの一部の健康保険適用タイプを除き、ほとんどの多焦点眼内レンズは選定療養または自由診療での治療となります。先進医療保障は受けられませんので、ご注意ください。

List of lenses当院で取り扱っている多焦点眼内レンズ一覧

選定療養対象の多焦点眼内レンズ

レンズの外観
名称 Vivinex Gemetric
ビビネックス ジェメトリック
FINE VISION
ファインビジョン
Pan Optix
パンオプティクス
TECNIS Odyssey
テクニスオデッセイ
Clareon Vivity
クラレオン ビビティ
光学部デザイン 3焦点回折型 3焦点回折型 3焦点回折型 焦点深度拡張型
+2焦点
焦点深度拡張型
焦点距離(ピント) 遠・中・近
(∞・70〜80cm・40cm)
遠・中・近
(∞・75cm・35cm)
遠・中・近
(∞・60cm・40cm)
遠〜近
(∞〜40cm)
遠〜近
(∞〜40cm)
乱視矯正 あり あり なし あり なし
ハローグレア やや少ない 少ない やや少ない ほとんどない 少ない
生産国 日本 ベルギー アメリカ アメリカ アメリカ
メーカー HOYA Phys IOL Alcon Johnson & Johnson Alcon

ビビネックス ジェメトリック
Vivinex Gemetric

3焦点解析型

遠・中・近

乱視矯正あり

ハローグレアやや少ない

               

乱視レンズのラインナップが多く、より近視や遠視が強めの方も対応!

こんな方におすすめ

  • 自然な見え方を重視し、違和感を最小限にしたい人
  • 夜間運転や暗所での作業が多い人
  • 中間距離をよく使うライフスタイルの人

Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)は、2024年にHOYA株式会社から発売された、初の国内企業による三焦点眼内レンズです。このレンズは、中間距離と近距離の視力を確保しながら、遠方視力を損なわない光配分デザインが特徴です。3焦点眼内レンズの中でより遠くのくっきり感を重視しています。 中心3.2mm径内に回折ゾーンがあり、外側には回折ゾーンがないため、不快な光視現象を低減することが期待されます。 さらに、5種類の乱視用眼内レンズ(トーリックモデル:T2~T6)も準備されており、軽度の乱視にも対応可能です。手術には実績あるmultiSertインジェクターが使用され、ノズルの挿入深さやレンズの放出方法を選択できる4-in-1デリバリーシステムを採用しています。このインジェクターは操作が滑らかで、ロケット発射の危険性が極めて低いため、安全な手術が期待できます。

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ファインビジョン
FINE VISION

3焦点解析型

遠・中・近

乱視矯正あり

ハローグレア少ない

               

3焦点眼内レンズの中で、最も近くがよく見えるレンズ

こんな方におすすめ

  • 遠方・中間・近方すべての距離でメガネに頼りたくない人
  • 細かい手作業や読書も裸眼でこなしたい人
  • より幅広い距離でピントが合う快適さを求める人

これまで自由診療でのみ使用されていた3焦点眼内レンズ「FINE VISION(ファインビジョン)」が、2023年に選定療養として厚生労働省に承認されました。FINE VISIONは、2010年に世界で初めて登場した3焦点眼内レンズで、遠方・中間・近方の3つの距離にピントを合わせられる構造が特長です。これは「遠方と近方」「遠方と中間」の2種類の2焦点機能を組み合わせることで実現されています。

パンオプティクス
Pan Optix

3焦点解析型

遠・中・近

乱視矯正なし

ハローグレアやや少ない

               

パソコンなどの中間距離が見やすい!

こんな方におすすめ

  • 国内で多くの実績があるレンズを選びたい人
  • 書類作業からスマホ、運転まで幅広く裸眼でこなしたい人

Pan Optix(パンオプティクス)は回折型の3焦点眼内レンズです。 国内初承認の3焦点眼内レンズであることから、挿入実績が多数あり、当院でも多焦点眼内レンズを選択される患者さまの約8割(2020年3月時点)を占めています。 遠方、中間(60cm)、近方(40cm)という日常生活で必要な距離をカバーしているので、大抵のシチュエーションは裸眼で過ごすことができるでしょう。 また、光の配分を適切化させる特殊な構造が採用されており、ハロー・グレアが比較的抑えられています。 乱視にも対応し、デメリットは少ないですが、30cm以下の手元の作業では視力の落ち込みがあります。

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テクニスオデッセイ
TECNIS Odyssey

焦点深度拡張型+2焦点

遠〜近

乱視矯正あり

ほとんどない

昼夜問わず、クリアでシャープな見え方!

こんな方におすすめ

  • 遠方・中間・近方すべてでよりなめらかな見え方を求める人
  • 昼夜問わず安定したクリアな視界を重視する人
  • 手元の細かい作業も快適にこなしたい方

2020年4月から、多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術が先進医療の対象から外れました。これにより、低加入の多焦点眼内レンズの一部の健康保険適用タイプを除き、ほとんどの多焦点眼内レンズは選定療養または自由診療での治療となります。先進医療保障は受けられませんので、ご注意ください。

クラレオン ビビティ
Clareon Vivity

焦点深度拡張型

遠〜近

乱視矯正なし

ハローグレア少ない

単焦点眼内レンズの良さも兼ね備える多焦点眼内レンズ

こんな方におすすめ

  • ハロー・グレアなどの光視症を極力避けたい人
  • 中間〜遠方の見え方を自然にしたい人

独自の技術である「波面制御型焦点深度拡張レンズ」が採用されている「クラレオン ビビティ(Clareon Vivity)」は、2023年3月に厚生労働省認可されたばかりの最新の多焦点眼内レンズです。 多焦点眼内レンズ特有のデメリットが最小限に抑えられており、同時に単焦点眼内レンズのメリットを持ち合わせているのが魅力です。 焦点深度拡張レンズとして「遠方から中間、そして実用的近方」まで連続して広がるように、本来の水晶体ような自然な見え方が実現されています。 幅広い焦点距離をカバーしながらも、単焦点眼内レンズと同等程度のコントラスト感度(見え方の質)を持ち、ハローグレアの軽減も0%に近いです。 また、このレンズ特有の構造から、従来の多焦点眼内レンズでは適応外であった「眼底疾患(黄斑変性症や糖尿病網膜症)」や「緑内障」がある場合でも、医師の判断による「慎重実施」によって適応可能な場合もあります。

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自由診療対象の多焦点眼内レンズ

レンズの外観
名称 MINIWELL ready
ミニウェル・レディー
Intensity
インテンシティ
光学部デザイン プログレッシブ型 5焦点回折型
焦点距離(ピント) 遠〜近中
(∞〜50cm)
遠・遠中・中・近中・近
(∞・133cm・80cm・60cm・40cm)
乱視矯正 あり あり
ハローグレア 少ない やや少ない
生産国 イタリア イスラエル
メーカー SIFI Medtech Hanita

ミニウェル・レディー
MINIWELL ready

プログレッシブ型

遠〜近中

乱視矯正あり

ハローグレア少ない

               

中間距離から遠方までスムーズにピントが合うレンズ

こんな方におすすめ

  • 夜間のまぶしさやにじみを避けたい人
  • コントラスト感度を重視し、鮮明でシャープな視界を求める人
  • 中間〜遠方の見え方を優先する人

ミニウェル・レディー(MINIWELL ready)は、「プログレッシブ型」の多焦点眼内レンズで、従来の回折型や屈折型とは異なるコンセプトで開発された最新の技術が取り入れられています。 「球面収差」という光学における技術を利用したことで、遠くから近くまで「スムーズで鮮明な見え方」を実現することができました。 多焦点眼内レンズ特有のコントラスト低下もほとんどなく、水晶体本来の見え方に最も近いと言われています。 遠方〜中間距離を重視する設計となっており、近方の手元の見え方はやや劣ります。

インテンシティ
Intensity

5焦点回折型

遠・遠中・中・中近・近

乱視矯正あり

ハローグレアやや少ない

世界初の5焦点眼内レンズ

こんな方におすすめ

  • 近く〜遠くまでしっかりピントが合うことを希望する人
  • 細かい作業や読書を裸眼で行いたい人
  • ハロー・グレアをできるだけ抑えたい人

唯一の5焦点眼内レンズである「Intensity(インテンシティ)」はイスラエルのHanita社で開発・製造されており、日本では2020年9月より導入開始しております。 現在の多焦点眼内レンズの中では、最もメリットを享受することができ、デメリットも最小限になっていると言っても過言ではないほど画期的な眼内レンズです。 全く新しい技術が採用されたことで「遠方」・「中間」・「近方」・「遠中」・「近中」の5つの距離にピント調整が可能になっており、日常生活のほどんどを裸眼で快適に過ごすことができます。 多焦点眼内レンズ特有の光エネルギーロスによるコントラスト感度の低下やハローグレア、夜間の視力の落ち込みがほとんどなく、様々なシーンで「妥協なく見る」ことが可能になっています。 ただし、他の眼内レンズと比較し、費用は高額になります。

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Risk多焦点眼内レンズのリスクについて

  • 夜間の運転時などに、ライトや光がにじんだり、まぶしく感じることがあります。特に対向車のヘッドライトが眩しく感じるなど、夜間視力に影響することがあります。
  • 物の輪郭や明暗の差が分かりづらくなり、曇りの日や薄暗い場所での視認性が低下することがあります。
  • 遠くや近くの見え方に個人差があり、思ったような見え方にならない場合があります。生活スタイルによって満足度に差が出ることもあります。
  • 多焦点レンズを挿入しても、すべての距離に完璧にピントが合うわけではないため、場面によっては老眼鏡や遠用メガネが必要になる場合があります。
  • 多焦点レンズによる見え方に脳が順応するまでに時間がかかる場合があります。特に術後しばらくは違和感や不自然さを感じることがあります。

Price多焦点眼内レンズの費用

選定療養対象の多焦点眼内レンズの費用

ファインビジョン 片目 350,000円(税込)
パンオプティクス 片目 374,000円(税込)
クラレオンビビティ 片目 320,000円(税込)
テクニスオデッセイ 片目 380,000円(税込)

自由診療対象の多焦点眼内レンズの費用

インテンシティ 片目 561,000円(税込)
インテンシティトーリック 片目 638,000円(税込)
ミニウェル 片目 488,000円(税込)
ミニウェルトーリック 片目 517,000円(税込)

私たちが術後の未来を一緒に考えます

当院の白内障手術

当院で実施する白内障手術は、すべて日帰りで行います。

累計1万件
執刀実績

選べる豊富な
眼内レンズ

老眼との
同時治療

笑気・全身麻酔
にも対応

自分に合った
見え方を実現

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川越眼科手術と瞼のクリニック
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