Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)

本記事では、ジョンソンエンドジョンソン社が今年6月20日に日本で発売を開始した焦点深度拡張型(EDOF)多焦点眼内レンズ、テクニスピュアシー(TECNIS PureSee)について紹介します。
従来の眼内レンズが抱える問題を解決する、革新的な老眼矯正レンズです。

目次

テクニスピュアシー(TECNIS PureSee)とは?

20年以上にわたり患者さんのQOV(Quality of Vision:見え方の質)に貢献してきたテクニスブランドから、白内障手術用多焦点眼内レンズの新たな選択肢として誕生したテクニスピュアシー。
従来の多焦点レンズのような「輪っか」や「ギラつき」が少なく、連続焦点型(Extended Depth of Focus: EDoF)に近い、自然で滑らかな見え方が期待できます。

単焦点レンズに匹敵する見え方の質を維持しながら、「ぼやけ」「かすみ」「にじみ」といった加齢に伴うさまざまな見え方の悩みから解放されたい方におすすめです。

レンズの仕様

パワー(度数)を連続的に変化させる独自の屈折技術「OptiCurveTM テクノロジー」により、遠方から日常生活に必要な近方まで、焦点深度を拡張することができるテクニスピュアシー。
テクニスブランド共通のレンズ仕様は次のとおりです。

長期安定性 眼全体の球面収差をほぼゼロに低減
素材の合成工程と成型工程を分離するダイヤモンドクライオレースカット製法で製造した独自の疎水性アクリルレンズを採用したことにより、レンズ内部に小粒子が輝いて見える症状やレンズ表面が白く濁るといった不具合の発生を抑え、10年以上の長期にわたって高い透明性を維持。 平均的な角膜は+0.27μm(マイクロメートル)の球面収差を持ち、テクニスの-0.27μmの球面収差を付加することにより眼全体の球面収差をほぼゼロに低減。球面の収差をなくしたことで、光線が網膜上に集束し、よりシャープな像を得ると期待される。
高いコントラスト感度 Tri-Fix 3点固定方式
ジョンソンエンドジョンソン独自のアクリル素材はレンズによる色収差の増加を抑制し、高いコントラスト感度を実現。 レンズを支持部と光学部の3点で固定するデザインが、予測屈折値をズレにくくし、長期にわたる安定性、中心固定性をアップ。

TECNISプラットフォームで初めての非回折EDOF眼内レンズ

独自の屈折技術「OptiCurveTM テクノロジー」を搭載しているテクニスピュアシーは従来の「回析型多焦点眼内レンズ」と異なり、光学部表面に回折格子(レンズの表面に設けられた細かい溝や段差)が刻まれておらず、パワーを連続的に変化させることが可能です。また従来の「屈折型多焦点眼内レンズ」とも異なり、光学部表面に屈折領域(ゾーン)を設けておらず、加齢に伴う瞳孔径の大きさの変化による視機能への影響を最小限に抑えます。

テクニスピュアシー(非回折析EDOF眼内レンズ) 回折型多焦点眼内レンズ 屈折型多焦点眼内レンズ
独自の屈折技術「OptiCurveTMテクノロジー」を搭載 光学部表面に回折格子が刻まれており、光の回折現象を利用し光を複数の焦点に振り分けるレンズ 光学部の屈折領域によって光が複数箇所に分配される構造のレンズ

テクニスピュアシー(TECNIS PureSee)がおすすめの方

単焦点眼内レンズ同等のコントラスト感度を誇り、グレア・ハローなどの夜間光視症を低減するピュアシーはこんな方におすすめです。

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Vivinex Gemetricは、遠方視力を維持しつつ中間距離と近距離の視力を確保するため、中心3.2mm径内に回折ゾーンがあり、外側には回折ゾーンがありません。非球面デザインの光学部前面と、球面またはトーリックの光学部後面により、不快な光視現象を低減することが可能です。

長期安定性に実績のある眼内レンズ素材

HOYA社のVivinexと同じ素材である疎水性アクリルを使用しており、高い信頼性が期待されています。

5つの乱視用眼内レンズを準備し、軽度乱視にも対応可能

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トーリックモデル(T2 ~ T6)をラインアップしています。

安心・安全な手術のため実績あるmultiSertインジェクター

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Vivinex multiSert インジェクターはノズルの挿入の深さとレンズの放出方法を選択できる4-in-1デリバリーシステムとなっており、完成度が非常に高く、HOYA株式会社の特徴的な製品となります。

インジェクターの動きは実に滑らかで、操作に無駄な力を必要とすることなく、またロケット発射の危険性が極めて低くなっています。

まとめ

Vivinex Gemetric(ビビネックス ジェメトリック)は、2024年にHOYA株式会社から発売された、初の国内企業による三焦点眼内レンズです。このレンズは、中間距離と近距離の視力を確保しながら、遠方視力を損なわない光配分デザインが特徴です。
中心3.2mm径内に回折ゾーンがあり、外側には回折ゾーンがないため、不快な光視現象を低減することが期待されます。

また、このレンズは+1.75 Dと+3.50 Dの加入を持つ非球面3焦点眼内レンズであり、光学部前面は非球面デザイン、後面は球面またはトーリックになっています。素材には、信頼性の高い疎水性アクリルを使用しており、HOYAのVivinex multiSertと同じです。

さらに、5種類の乱視用眼内レンズ(トーリックモデル:T2~T6)も準備されており、軽度の乱視にも対応可能です。手術には実績あるmultiSertインジェクターが使用され、ノズルの挿入深さやレンズの放出方法を選択できる4-in-1デリバリーシステムを採用しています。このインジェクターは操作が滑らかで、ロケット発射の危険性が極めて低いため、安全な手術が期待できます。

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この記事の監修者
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理事長 本間 理加 医師
これまで大学病院に長く従事し、白内障手術をはじめとして、網膜硝子体手術、緑内障手術、眼瞼下垂、角膜移植など様々な眼科手術に豊富な執刀実績を持ちます。現在医療法人七彩の理事長として川越エリアを中心として手術に特化した眼科クリニックを2医院展開しています。

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